外交型HSP・HSS型HSPとは?HSPは内向的だけじゃない!特徴とセルフケア完全ガイド

「人混みに出かけるとすぐにぐったりしてしまう」
「ちょっとした一言を深く気にして、頭から離れなくなる」
「楽しい時間の後なのに、なぜかどっと疲れてしまう」

――そんな経験はありませんか?

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)という言葉が広まり、「HSP=内向的」というイメージが強く浸透してきましたね。確かにHSPの多くは内向型なのですが、実はそれだけではありません。中には人と関わることが大好きな外交的なHSPもいますし、新しいことにどんどん挑戦するHSS型というHSPも存在します。

「私はHSPっぽいけど、内向的とは限らない気がする…」そんな違和感を抱いたことがある方にこそ読んでいただきたいのがこの記事です。

ここでは 「内向型だけじゃないHSPのタイプ」 として、外交型HSPやHSS型HSPの特徴をわかりやすく解説していきます。読み終えたときに、自分に合ったセルフケアのヒントが見つかるはずです。

目次

HSP=内向的とは限らない

HSPという概念を提唱した心理学者、エレイン・N・アーロン博士の研究によると、HSPの約7割は内向型ですが、残りの3割は外交型HSPです。つまり「繊細さ」と「社交性」は両立するのです。

そもそも、「内向的」と「繊細(HSP)」の違いはご存知ですか?私は一緒だと思っていたら、実は似ているようで、全く別の概念でした。

内向的と繊細(HSP)の違い

特徴内向的(Introvert)繊細(HSP)
意味エネルギーの充電方法刺激や感情への感受性
回復の仕方一人時間や静かな環境で回復五感や心に受ける刺激を深く処理
社交性人付き合いは疲れやすい社交的な人でも繊細であり得る
キーポイント「どこで元気を取り戻すか」「どれくらい刺激を受けやすいか」

つまり…

  • 「内向的だからHSP」というわけではない
  • 「外交的でもHSPである」ことは十分ありえる
  • 「繊細さ(HSP)」と「内向/外交の傾向」は別の軸

ということになります!

この視点を持つことで「私は外交的だからHSPじゃないのかも?」という誤解や不安から解放されますし、「自分はHSPだけどタイプに合ったケアが必要なんだ」と前向きに受け止めやすくなります。

外交型HSPとは?

HSPというと「静かで内向的な人」というイメージが強いですが、実際には外交的なHSPも存在します。エレイン・アーロン博士の研究によれば、HSP全体の約30%が外交型だとされています。

外交型HSPの特徴は、一見とても社交的で人と関わるのが好きに見えることです。パーティーやイベントに参加しているときは楽しく盛り上がれるし、初対面の人とも自然に打ち解けられる人も多いでしょう。ところが、その後 、家に帰ると一気にどっと疲れが出る。これが外交型HSPの典型的なパターンです。

外交型HSPのメリット

  • 人とのつながりを広げるのが得意
  • 周囲の空気を敏感に読めるため、調整役やまとめ役に向いている
  • リーダーシップを発揮しやすい

外交型HSPのデメリット

  • 予定を詰め込みすぎてキャパオーバーになりやすい
  • 「人と会うのは好き」なのに「疲れる」という矛盾で自己嫌悪しやすい
  • 周囲の期待に応えようとして無理をしてしまう

外交型HSPへのセルフケアのヒント

  • 人と会う予定の後は、必ず「ひとり時間」を確保して心身をリセットする
  • 予定を詰め込みすぎず、「楽しむ→休む」のバランスを大切にする
  • 「外交的でも疲れるのは当たり前」と理解し、自分を責めない

外交型HSPは「社交的なのに疲れる」という特徴を持ちますが、それは弱点ではなく、人と深く関わりながら繊細さを活かす力でもあるのです。

HSS型HSPとは?

次に紹介するのが、HSS型HSPです。HSSとは High Sensation Seeking の略で「刺激を求める気質」を意味します。つまり、刺激に敏感(HSP)なのに、新しい刺激を求める(HSS)という、一見矛盾した特徴を持つタイプです。

HSS型HSPは「新しいことをやってみたい」「冒険したい」「変化を楽しみたい」という欲求が強い一方で、ちょっとした刺激にも疲れやすい繊細さをあわせ持っています。

  • 旅行や新しい趣味、挑戦が好きで行動力がある
  • 人から見ると積極的で社交的に見えることも多い
  • しかし、楽しんだあとにぐったり疲れたり、反省会モードに突入する
  • 「やりたい!」と「疲れる…」の間で揺れ動きやすい

という方は、もしかしたらHSS型HSPなのかもしれません。

HSS型HSPのメリット

  • 行動力があり、チャンスをつかみやすい
  • 好奇心旺盛でクリエイティブ
  • 周囲に刺激を与え、人を巻き込んでいける

HSS型HSPのデメリット

  • 無理をして動きすぎて疲弊しやすい
  • 新しいことを始めたのに続かず自己嫌悪に陥ることも
  • 強い感受性ゆえに不安や後悔も人一倍感じやすい

HSS型HSPへのセルフケアのヒント

  • 「挑戦したら休む」をワンセットにする
  • 刺激を求めるスピードを調整し、やりたいことを全部一気にやらない
  • 「続かないことがあっても、それは失敗ではなく経験」と意識して自己否定を減らす

HSS型HSPは、行動力と繊細さを同時に持つとてもユニークなタイプです。自分の性質を理解し、うまく調整できれば、人一倍豊かな人生経験を重ねられる強みになります。

自分はどのタイプ?HSPタイプ簡単チェックリスト

HSPと一言でいっても、すべての人が同じような繊細さを表すわけではありません。内向型HSP、外交型HSP、そしてHSS型HSP――あなたはどのタイプに近いでしょうか?

下の表を参考に「これ、自分っぽい!」と自己診断してみましょう。

タイプ特徴当てはまりやすい人
内向型HSP・一人の時間でエネルギーを充電する
・人混みや大人数の場が苦手
・静かな環境で安心できる
・深く考えることが好き
・感情の波を人に見せにくい
・家で過ごすのが一番落ち着く
・休日は読書や映画鑑賞でリフレッシュ
・会話の後に「余計なこと言ったかも」と反省
・SNSよりも日記や自分時間を大事にする
外交型HSP・人と会うのは好きだが、後でどっと疲れる
・イベントや集まりを楽しめる
・空気を読んで調整役になりやすい
・場を盛り上げるのが得意
・人から「明るい」と言われやすい
・友達や同僚に誘われると嬉しくて参加する
・人前で話すのは平気、でも帰宅後ぐったり
・周囲の気分に左右されて気疲れしやすい
・「楽しかったのに疲れた…」とよく感じる
HSS型HSP・新しいことや冒険が大好き
・「やりたい!」と思ったらすぐ行動する
・でもすぐ疲れる
・好奇心旺盛で飽きっぽい
・ワクワクと不安が同時に強い
・旅行や新しい趣味に飛び込むのが好き
・ノリで挑戦するけど後でぐったり
・飽きて別のことを始めがち
・やりたいことが多すぎて混乱する
・「楽しいけど疲れる」の繰り返しが多い

やってみるとわかりますが、どれか1つに完全一致する人ばかりではないかと思います。内向型とHSS型の要素を持っていたり、外交型とHSS型の両方に当てはまったりすることもよくあります。

大事なのは「自分はどのラベルに当てはまるか」ではなく、自分の傾向を知ってセルフケアに活かすことです。

HSPタイプを理解すると見えてくるもの

ここまで「内向型HSP」「外交型HSP」「HSS型HSP」とタイプ別の特徴を見てきました。HSPは「内向的な人」だけを指すわけではありません。HSPタイプを理解することには、次のような大きなメリットがあります。

1. 安心できる

外交的なのに疲れやすい、挑戦好きなのにすぐ不安になる…。こうした「矛盾しているように見える自分」に悩む人は多いものです。でもタイプを知ることで、「これは性格の問題じゃなくて、HSPの気質なんだ」と腑に落ち、自己否定から少しずつ解放されます。

2. セルフケアの方向性が見える

  • 内向型HSP → 静かな時間や安心できる空間を大切にする
  • 外交型HSP → 人と会った後の“ひとり時間”を必ず確保する
  • HSS型HSP → 挑戦と休息をワンセットに計画する

自分に合ったケアを知ることで、エネルギーの消耗を減らし、毎日をラクに過ごせるようになります。

3. 人間関係や仕事の選び方がスムーズに

外交型HSPなら調整役やリーダー役で力を発揮できるし、HSS型HSPなら挑戦的な仕事で才能を活かせます。
逆に「これは自分に合わない」と分かっていれば、無理をして自分を追い込むことも減ります。

HSPを知り、自分に優しいご自愛生活を!

HSPの繊細さは「弱点」ではなく、自分のタイプを理解すれば大切な才能に変わります。だからこそ「私はどんなHSPなんだろう?」と一度立ち止まって考えることが、ご自愛生活の第一歩になるのです。

  • 一人時間で回復する 内向型HSP
  • 人と関わるのは好きだけど疲れやすい 外交型HSP
  • 新しいことに挑戦したいのに敏感で疲れやすい HSS型HSP

同じHSPでも、タイプによって表れ方や向いているセルフケアは大きく違います。繊細さは、あなたの大切なギフト!DOESやタイプの違いを理解しながら、自分をもっとやさしく扱うことが「ご自愛生活」につながります。

あなたらしいリズムで、安心できる毎日を少しずつ築いていきましょう!

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