「休みたい…でも休むなら少しでも有意義に!」って、休むときでさえTODOリストを作りたくなる…そんな真面目さで自分を追い込んでしまう繊細さん、多いんじゃないでしょうか?
今回紹介する本は、HSP向けというよりも、“うつを経験した著者”が語る「休み方の極意」。頑張れない自分を責めがちな人にこそ読んでほしい一冊です。
『ただいま人生お休み中 ミニマリスト流・メンタルの整え方』基本情報
- タイトル:『ただいま人生お休み中 ミニマリスト流・メンタルの整え方』
 - 著者:阪口ゆうこ
 - 出版年:不明(比較的新しい本)
 - 難易度:★☆☆☆☆(超ライト!)
 - 読了時間:約30分
 
『ただいま人生お休み中』は、うつを経験したミニマリストの著者・阪口ゆうこさんが「ただ休むこと」「頑張らない自分を肯定すること」にフォーカスしてつづったエッセイ的な1冊です。専門書というより、疲れたときに手に取りたい“心の軽量ドリンク”のような1冊!そして、回復の成功談ではなく、今も続いている「休み方の試行錯誤」をシェアしてくれるのが特徴です。
こんな人におすすめ!ただいま人生お休み中 ミニマリスト流・メンタルの整え方
- 休むことに罪悪感がある人
 - 「だらだら=悪」と思ってしまう真面目さん
 - うつや疲労で“頑張れない自分”を受け入れられない人
 - 不眠に悩んでいる人
 - 休んで何をしたらいいのか考えてしまう人
 - こうあるべき!こうせねば!が多くてつらい人
 
心に残った衝撃:「眠れないはサクッと病院に頼る」
軽い運動をするといい…寝る前2時間前までにお風呂にゆっくり浸かるといい…ネットには“ネットにあるよく眠れる方法”。でも、効果を感じなかった私。ラクに眠りたい…起きた時の疲労感をどうにかしたい…。そんな気持ちがあった私にとって
夜さえ寝られたら、多くのことが勝手に解決していきます。(中略)まずは、さっさと寝られる環境づくりが最優先。これから先も、リズムが狂ったら深く考えず、サクッと病院に頼ります。(中略)検索より先に処方。
という言葉は、衝撃でした。
アレルギーの薬を変えてもらい、あえて寝る前に飲む薬を眠くなる薬にしてもらってみたのですが、感動。あんだけストレスに感じていた眠りに入るまでの苦痛だった時間はどこへ?「よく寝た〜!ってか、いつの間に寝たんだ!」という元気な目覚めに早変わり。
睡眠薬や睡眠導入剤ってデメリット効くと怖くなったり、依存してしまいそうで手が出せなかったんですが(今私が飲んでる薬も違うけど)「薬=悪」じゃなく『頼れるものは頼っていい』って視点は救いでした。著者の言葉が、罪悪感を取り除いてくれました。
本当に、検索より先に処方!現代医療の恩恵は上手に受けましょう。
他の本との比較
多くの「休養系」や「メンタル本」は専門的でちょっと重い内容も多いですが、この本はもっとシンプル。例えるなら、心理学の参考書じゃなく「コンビニで買える栄養ドリンク」みたいな気軽さがありました。疲れているときでも、サクッと読んで、頑張らない自分、頑張れない自分にOKが出せる本でした。
「休むことは生産性」と思わなくていい。ただ“だらだら”するのも立派な休養。うつを経験した著者だからこそ言える「休む力」は、頑張れない自分に優しくしてくれる一冊でした。
